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March 09, 2005

まさにガスだね!

フジテレビとライブドアは、ニッポン放送をめぐって盛大に「はないちもんめ」をやっています。
時間外取引という手法を認めるか、認めないかで、世の中の意見はまっぷたつに割れているように見えます。
時間外取引を使ったことは合法とはいえ、アンフェアな一面があるかも知れません。
けれど、堀江氏が自分の才覚で築いた財産を賭けて、勝負を挑んだことは、評価してもいいのではないか、いやむしろ、「評価してやれよ!」と私は思うのです。

ニッポン放送は、歴史、知名度、社会的な信用、経営者の経験などの上では、ライブドアに優る会社です。
「時間外を使ったのはマイナスだが、全リスクをとって勝負を挑んできた意気込みを買って、そちらの提案を聞いてみてもいいよ」と言ったならば、年長者の余裕と威厳を示せたことでしょう。
提案を聞いたうえで、魅力がないと判断したならば、きっちりと理由を発表して行動を起こせばいいと思うのです。
そんな対応を見たならば、快哉を叫んだことでしょう。

でも、心理的な隷従状態にある経営者のなんと多いことか。
フジテレビ会長の傍らで「フジサンケイグループの一員であることが、企業価値を維持する」とオウム返しに繰り返す姿には、企業経営のトップとしての気概や指導力はまったく感じられませんでした。
私が社員だったら、その背中には、ついていけない・・・。

さて、フジは株式公開買い付けでニッポン放送株式の36%超を取得しました。
TOBへの応募態度をめぐっては、取引先とのおつきあいを重視する企業と、株主重視の企業との違いが現れました。
すなわち、経営に透明性があって将来的に有望な優良企業とそうでない(制度疲労した)企業の違いがはっきり現れたと言ってもよいのではないでしょうか。

TOBに応じた企業
大和SMBC
サンケイビル
東洋製缶
東急電鉄
三共
東京電力
講談社
電通

応じなかった企業
東京ガス
トヨタ自動車
アサヒビール

不明
第一生命
日本生命

万年金欠病でなければ、TOBに応じなかった企業の株を買いたいものです。
トヨタ、東京ガス、アサヒビールは買いですよ~。

フジのTOBについては、3月8日付けのロイター記事(江本 恵美記者)は大変参考になりました。
「[焦点]フジTOB、上場企業の株主重視姿勢に格差=トヨタなどは応募せず 」
URLがべらぼーに長いので、トップのURLと検索方法を書いておきます。
http://www.reuters.co.jp/home.jhtml 検索:株式市場→3月8日

記事の中で、東京ガスは、電気、ガス、水道など公益事業を営む企業はかくあるべき、という姿勢が示されていると思います。

東京ガスは応募しなかった理由について、「公益事業を営んでいる以上(TOBに応じれば)特定の企業にくみする誤解を生じさせる」(広報部)という点を挙げた。  また、「(東京ガス)の株主利益に反する行動は取らない」(同)と述べている。

かたや、東京電力・・・。

 東京電力は、TOBに応募した理由について、「電力の営業面でも(ニッポン放送は)重要な顧客。(東京電力の)事業運営について理解してもらっており、関係を継続していくことが経営にとって重要であると総合的・大局的に判断した」(広報担当)との考えを示した。

「総合的・大局的に判断」って、ステキな言葉。
らららマジックワード。
電気料金が上がっても、「総合的・大局的に判断」したと言われれば、みんなナットク!
文句言わずに払いま~す。

・・・ってか、ナットクしませんから!
文句言いますから!!
東京ガスの方が、断然かっこいいです。
「まさにガスだね!」と田村正和さんと唱和してしまいます。

TOBに応じた企業の中でも、そこの製品やサービスは受けない、という選択ができるものは、経営と株主の関係に任せてもいいでしょう。
けれど、ガス、電気については選択肢がありません。
料金が高い、サービスが悪いと思っても、一方的に決められた料金を払うしか私達には選択肢がないのです。
こうした消費者対して一方的に、完全に、優位な地位にたつ会社、特に電気、ガスは常に経営合理化に努めるべきであり、利益は消費者に還元すべき責務をもっているのではないでしょうか。
特定企業の利益のために使えるお金があるのならば、電気代を下げろ!と声を大にして叫びたい。
家電製品が壊れたら、家計の許す範囲で電気から東京ガス製品への乗り換えをしてみようかと。
ささやかな抗議行動宣言です。

・参考にしたブログ
ライブドア問題と意見の対立 fromネットは新聞を殺すのか

[ゴーログ] 来るのは「安政の大獄」か、それとも・・・?:
 from週刊!木村剛

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Comments

は~とnoエースさん、はじめまして。
昨日の東京地裁の決定を知って、雨にもかかわらず気分はすっかり晴れやかになりました。
ライブドア側の言い分をほぼ完全に認めた形になので、ニッポン放送が異議申立ては、却下の可能性も高いのではないかと思います。
フジの会長が、手のひらを返したように、話合い路線に変わり、やはり商売人だなと感じました。

Posted by: うずら | March 12, 2005 at 08:42 PM

日枝会長の自信に満ちた会見に、日本市場の落日の予感すら覚えたのは私だけでしょうか?
司法の判断が未だ出ていないこの時期に、悲観的な見方を取るのは早計ですが、
しかし結果如何では日本のこの分野の進展に10年。いやそれ以上の遅れを余儀なくする事となります。海外資本は日本市場の閉鎖性を見て、中国等への資本移動を加速しかねません。極めて憂慮する事態です。

フジのTOBに答えた「機関投資家」の方々。
あなた達のした安直で無責任な判断は、国民に更なる景気停滞と云う高い代償を払わす事になるでしょう。怒りを感じます。
ブログをご覧の皆さん。どんどん「怒り」を表明しましょう。「沈黙は金なり」という言葉が有りますが、いま沈黙するのは「悪」ですよ。
推測で言うのもいけませんが、恐らく受諾した多くの機関投資家には政治家からの「働きかけ」を受けて決断したところも有り得ます。フジのマンパワーに依る政界工作の激しさが歪んだ判断をさせるきっかけになっていないか?与野党の議員の皆さん!今後、国会での徹底追及を望みます。

それこそ。司法に依る今後の結果如何では、緊張感の欠く「ゆるふん」経営者を益々後押しする結果になりますから。実に困ったものです。
公開企業の経営者は株主から経営を委任されているだけで、あくまでも主体は株主に有る訳です。ソニーのCEO交代。しかも外人へバトンタッチ。細かい内輪話などは、どうでも良いです。交代を阻まない社風は見事に尽きます。
会社を私物化せず未来永劫への永続を優先するCEOの潔さにソニーのゆるぎない活力を感じます。

Posted by: は~とnoエース | March 09, 2005 at 02:38 PM

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